こんにちは、3人子育て奮闘中、家事カジリ夫のゆうやです。
先日、3人目が生まれて人生で初めて育休(1週間)をとりました。世間でも少しずつ聞くようになった男性の育休取得。
とはいえ、
「身近で男性がとった話聞いたことがないけど大丈夫かな?」
「今後の社内評価や出世に響いたらどうしよう。」
など様々な不安があると思います。
この記事では、周りにできるだけ迷惑をかけず、今後の出世などに影響なく、育休を取得するコツについて実体験をもとに紹介します。
「男性の育休」世間での取得率
まわりに育休をとった男性がいないと、自分はとんでもなく非常識なことをしているのではないかと不安になりますよね。
厚労省のデータを見てみると、平成30年時点で男性の育休取得率は「6.16%」
まだまだ低いですが、少しづつ増えているようです。
出典:厚生労働省
そして、さらに増やすべく「男性の育児休業取得促進事業(イクメンプロジェクト)」なるものまでスタートしています。
とはいえ、
「会社の同僚や上司にはなんて思われるだろう」
「今後の社内評価や出世に響いたらどうしよう」
当然そのような不安もあるかと思います。
僕もこうしたことから社内でなかなか切り出せずにいました。できるだけ周りに迷惑をかけず、社内評価を下げずに取得するコツについては後ほど詳しく紹介します。
3人目の育休を取ろうと思ったきっかけ
育休を取ろうと思うきっかけとして、
「奥さんから頼まれた」
「きっと最後の子供だしとってみよう」
「親の助けが得られない」
そうしたお父さんもいるかと思います。僕もまさにそうでした。
我が家は転勤族で近くに親がいません。おまけにコロナで里帰り出産がかなわず、どうやって家をまわすか途方に暮れていました。
出産後2週間は妻のお母さんがなんとか助けに来てくれましたが、そのあとは夫婦で乗り切るしかありませんでした。
親の助けなしで3人目の子育てを乗り切る方法はこちらの記事で紹介しているのでよかったらご参考ください。
出産後の女性は”事故後”と同じ状態
まず知らなきゃいけないのは、「出産後の奥さんの体のダメージ」です。
出産後の体は、
“事故後”と同じようなもの
via 産後の体ってどんな感じ?あの衝撃と同じです。 | Conobie[コノビー]
出産は男性には耐えられないと聞いたことがあります。
”奥さんは事故にあったのと同じ”と考えて、全力でいたわらなければいけません。
そして、もし周りに親などサポートしてくれる人がいなければ、「あなたが奥さんの代わり」になる覚悟が必要です。
奥さんがこなしてくれいている膨大なタスク
奥さんの体が大変なので自分が何とかしなければいけないのはわかった。
でも、「会社に育休をください」という勇気がまだ出てきませんでした。
なんとか会社を休まずに仕事も家事・育児も気合いでこなせないかと思い、ひとまず【奥さんが普段してくれている家事や他のタスク】を書き出してみました。
我が家の場合は、以下です。
奥さんが普段やってくれていること | 所要時間 | 難易度 | |
朝 | 子供達の朝食の準備 | 15分 | ☆☆ |
長男の小学校の準備 | 60分 | ☆☆☆☆ | |
次男の幼稚園の準備 | 60分 | ☆☆☆☆ | |
次男の幼稚園の送迎 | 25分 | ☆ | |
午後 | 次男の幼稚園の迎え | 25分 | ☆ |
家事全般 (掃除、洗濯、茶碗洗い) |
90分 | ☆☆☆ | |
夕食準備 | 60分 | ☆☆ | |
夕方 | 夕食 | 45分 | ☆☆☆ |
夕食片付け | 20分 | ☆ | |
夜 | 歯みがき | 10分 | ☆☆☆ |
寝かしつけ | 60分 | ☆☆☆☆☆ |
(※難易度は「☆が多い方」が難しい)
育休を取らないと、家がまわらない!
親の助けが得られない
我が家は転勤族で近くにお互いの実家や親戚のいない環境です。
普段困った時は知り合いに子供を預けたり、ファミリーサポートを活用したりしているのですが、出産後の期間はそれだけではまかないきれません。
誰も頼る人はおらず、産後のダメージを負いながら24時間体制で赤ちゃんを見てくれる妻のことを考えると、もう育休を取る以外の選択肢はありませんでした。
今あなたがつとめている会社で、育休を取れる可能性が少しでもあるなら、迷わず取ることをオススメします。
出世に響かず取得する3つのコツ
とはいえ、まだまだ会社にはやはり言いずらい世の中ですよね。僕も上司に相談する時はものすごく勇気がいりました。
ここからはできるだけ周りに迷惑をかけずに、かつ今後の出世に響かずに取得する3つのコツについてご紹介します。
①できるだけ早めに相談する
職種にもよりますが、自分が休んで仕事に穴をあけることで誰かに迷惑をかけてしまうのは避けられません。
もし自分の同僚が育休をとると考えたとき、直前に言われると困りますよね。早めにいうことで自分はもちろん、上司や同僚も必要な準備ができます。
僕はなかなか勇気が出ず、すぐに切り出せなかったのですが、1ヶ月半前くらいに上司に相談しました。
今思うと、3ヶ月前などもっと早く相談すべきだったと少し後悔しています。
②まずは人事部や信頼できる同僚から
男性の育休も業界や会社によって考え方や風土が異なると思います。
いざ取ろうと思うと、
「社内の男性社員でとったことはあるのかな?」
「みんなどれくらい取っているのだろう。」
「国は奨めているけど会社はどう考えているのだろう?」
ビビリなもんでこんな不安が次から次へと出てきました。
なので、まずは「①社内の人事部」に上記の疑問をメールしてみました。
回答は以下です。
【会社の人事部の回答】
「男性の育休は年々増えています」
「会社としてももっと増やしたいです」
「期間は1週間がくらいが多いです」
思ったより取りやすそうでホッとしました。まずは会社の状況を知るためには人事部に相談するのが良いと思います。
続いて「②会社の同僚」に相談しました。
同僚の範囲ですが、自分が休むことで何かしらの負担をかけてしまう人です。僕の場合は2名の先輩と1人の後輩がいました。
ぼく:「来月子供が産まれるのですが、親のサポートなどが得られなくて育休を1週間もらおうと考えているですが、予めお伝えしようと思いました。」
A先輩:「とても大切な時期だから奥さんとお子さんを全力でサポートしてください。」
B先輩:「何か仕事のことであったら俺に任せて」
C後輩:「了解です!おめでとうございます!」
なんと言われるか不安でしたが、あたたかい言葉をかけてくれました。こんなときは、自分が思っている以上にきっと人はあたたかいです。
一番大切なのは奥さんと赤ちゃんです。
まずは勇気を出して人事部と同僚から打ち明けてみましょう。
③上司への依頼はメールなど文面に残す
そして、最後に残るは上司です。
ここが一番心配ですよね。
優しくて理解のある上司なら良いですが、上司も色々です。
実際に育休が理由で定期昇給を得られず、会社側に有罪判決が出た事例もあるようです。> 育児休業取得を理由として定期昇給をしないことは適法か?~大阪地裁 平成 31年 4月24日判決~
もし、上司に相談するにあたり、1%でも不安があるのなら、今の時代「必ず文面(メール)に残しておく」必要があると思います。電話の場合もできれば録音することをオススメします。
大げさかもしれませんが、もしも不当な扱いを受けた際などには、きっと自分を守ってくれる大切な証拠になります。
僕の場合、上司には、まず電話で相談をして許可を得た後、「お礼と休む期間をメールで送り文面に残しておきました。」
もし上司から心無いことを言われたり、不当な扱いを受けた場合は、しかるべきところに声をあげてください。あなたには大切な奥さんと赤ちゃんの為に休む権利があります。
会社もそんな時代に合っていない上司は求めてないはずです。
実際に取得した社内の反応
今回の育休取得で、他の同僚や先輩からこんな声をいただきました。
「いーじゃん!そういう時代だよね。」 30代同僚(男性)
「えらい!」30代同僚(女性)
「半年くらい取ればよかったのに!」50代管理職先輩(男性)
「素敵ですね。奥さん嬉しいですね。」20代後輩(女性)
「僕も取ってみようと思いました!」20代後輩(男性)
特に、「有給を沢山とるやつの気がしれん!」と言っていた50代の管理職の先輩から「半年取ればよかったのに」と言われたことは本当に驚きでした。
働き方改革の影響なのかわかりませんが、とにかく時代は大きく変わっているようです。
まわりが取っていないなら、あなたが取ることでこれからの後輩たちの道しるべになることもできます。
以上、紹介した3つのコツを活用して、勇気を出して育休を取ってみましょう。
きっとあなたの奥さんは喜ぶし、お子さんも将来聞いたときに嬉しいと思います。
この記事のまとめ
この記事では、男性が3人目の育休を会社に波風立てずに取るための「3つのコツ」についてご紹介いたしました。
改めて3つのコツをまとめさせていただきます。
①できるだけ早めに相談する
②まずは人事部や同僚から相談
③上司への依頼はメールなど文面に残す
まだまだ男性の育休取得率は6%程度と一般的ではないので、とても勇気のいることだと思います。そして、同僚へ迷惑をかけたくない、上司に相談しにくい、そのお気持ちも痛いほどわかります。
でも、長い人生のうちのほんのわずかな期間です。
あなたが育休を無事にとって、一番大切な奥さんと赤ちゃんと穏やかな時間を過ごせることを心から願っています。
最後までお読みいただき、
ありがとうございました!